TOP絵制作過程―2

7.色 −肌

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ペン入れレイヤーを再び可視化して、スペースを見つくろって「早大いじけっ子マンガ集団」を描きいれます。
星も描きいれます。輝かしきいじまん!YES!

13→選択領域反転→14

↑青い部分が選択領域です。

背景が透けて落ち着かないので下地を塗ります。
色を塗らない領域を自動選択ツールでまとめて選択し、領域反転で色を塗る範囲全体を選択領域に収めます。
下地を塗るのには塗り残しを見つけやすくする意味合いもあるので、線が見無くならない程度に濃い色を使います。

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下地。

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選択領域は維持したままで、新しいレイヤーに肌色を塗りつけます。はみ出しても全然構いません。
塗り残しがないかどうかだけ気をつけます。
色選びに関してはとりあえず肌色っぽい色を塗ってみて、フィルタでいじくってみるのがいいと思います。
あと良い色ができたな、と思ったらパレットに登録しておきましょう。

→は下地レイヤーを外してみた図。

18クリッピング

肌レイヤーの上に乗算レイヤーを新たにつくり、”クリッピング”します。
「下のレイヤーでクリッピング」にチェックをつければOKです。
クリッピングしたレイヤーは、下のレイヤーで既に色が塗られた部分にしか影響を及ぼすことができなくなります。
これで選択領域を間違って解除してしまったときでも選択しなおさなくて平気です。作業を中断しても大丈夫。

そして新しくつくった乗算レイヤーに水彩境界の画材効果をかけます。
右のような感じで設定すると、左のような感じに出来ます。

肌の地色をスポイトでとって、乗算レイヤーで影を描いていきます。
新しいレイヤーに描かないと水彩境界の効果がでないので、「新しい」「乗算レイヤー」をつくって下さい。
(水彩境界は透明部分と着色部分の境界に一番強く効果が表れます)

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肌の影を描いた乗算レイヤーの上にさらに新しく「通常」のレイヤーをつくりクリッピングします。
このレイヤーには濃度50%ぐらいのエアブラシを使って肌の血の気を描き込んでいきます。
血の気と同時に影も描き足したりしてます。

スポイトでこまめに色をとりながら肌に赤みをなじませていきます。
酔ってるんじゃないかってくらいにやります。

下の乗算レイヤーで作っておいた水彩境界を部分的に破壊してます。
あんまり水彩境界がはっきりしすぎてても怖いからです。

色 −Tシャツ

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肌レイヤー群の上にTシャツレイヤー群を肌の時と同じようにつくって、同じように塗ります。
今度は肌のほうにはみ出さないように注意して、Tシャツの下塗りをやっておきます。
つなぎ側にははみ出してもかまいません。つなぎレイヤー群はTシャツレイヤー群の上につくるからです。

Tシャツのカラーは微妙に早稲田カラーを意識してます。
というか結果的にそうなりました。

服の皺にそって影を、実物をじっくり見た上で、論理的に想像しながら描きます。
出っ張ってるところは明るく、出っ張ってる所に光を遮られているところは暗く、という具合です。
つまり「こんな感じかな―」って感じで塗ります。フ ィ ー リ ン グ 。

色 −つなぎ

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Tシャツレイヤー群の上につなぎレイヤー群をつくり、今までどおりに塗ります。
水彩境界をざっとつくって、エアブラシのレイヤーで適当に整えます。同時に暗いところを暗くします。

Tシャツの影が物足りなかったので、Tシャツのエアブラシレイヤーに戻ってもう一段階暗い色を加えてます。

色 −小物

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いい加減レイヤーをつくりすぎて重たくなってきたので、
こまごました物の下地レイヤーは一枚で済ませようと思い立ちました。
という訳で一枚のレイヤーでペンキ缶と刷毛を全部塗ります。

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次に小物下地レイヤーを「不透明度保護」にします。
不透明度保護されたレイヤーはすでに色が塗られた場所しか新たに操作を加えることができなくなります。
つまり先に下地を塗ってしまえば、保護した後は絶対に下地からはみ出さなくなります。
クリッピングの亜種みたいなものです。新しくレイヤーをつくる必要がないという点が最大の違いです。
線が緻密で、領域選択が面倒くさい時に自分は良く使います。

言ってしまえば性質は選択ペンツールと全く同じです。自分の好きな色で領域選択できる選択ペンツールみたいな。
選択範囲の青色が見づらかったりする時の代替や、色を塗るのと選択範囲をつくるのとを同時にできる、
という利点のようなものがあったりなかったりします。
注意点として、塗った後に保護してください。塗る前に保護すると何も塗れません。

保護した状態で下地を塗り分けます。

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水彩境界効果の乗算クリッピングレイヤーをつくる、通常レイヤーでエアブラシ、の流れは今まで通りです。

水彩境界でペンキに液体っぽい波をつくりました。それをエアブラシでぼかして調整してます。


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